私の子供たちへ伝えたいこと。
それは、人生には無駄も失敗もないってこと。
私の話を例にするね。
私は、小さい頃はゲームが大好きだった。
ドラゴンクエスト、ゼルダの伝説、スターソルジャー、グラディウス・・
小学校一年生の時にお年玉で買ってもらったファミコンに夢中になった。
ゲームをやると頭が悪くなる、時間の無駄だ、と言われる時代だったけど、とても楽しかった。
中学生になったらゲームセンターに通い、ストリートファイターⅡにはまった。
高校生になっても変わらなかった。受験勉強そっちのけでゲームセンターに通った。
大学生になったら、パチスロにはまった。
当時のパチスロは、技術介入といって、リプレイはずしという技を使うと勝ちやすい機種がたくさんあったんだ。
ゲームをやりこむと、もっとうまくなりたい、勝ちたいという気持ちは大きくなる。
ゲームがどういったプログラムでできているのか?
想像や解析、勉強をするようになる。
親が仕事で使っていたパソコンを使い、プログラムを書くようになった。
そうやって、ゲームを作るようになった。
こうやって私は、プログラムを書くということが好きになった。
最初に就職したのは、プログラムを書く仕事だった。
プログラムを書く仕事というのは、良く頭を使う仕事だ。
プログラムは、書いただけでは何の役にも立たない。
お客さんに使っていただいてこそ、価値を提供できるんだ。
どうやったらお客さんに使ってもらえるかが大事だ。
もちろん、バグが原因でお客さんに迷惑をかけないように、あらゆる操作に対して、バグが無いようにあらかじめ設計をする必要も出てくる。
こうやって、いろんなことを考える必要があるんだ。
会社に所属してプログラムを書く仕事は、自分一人ではできない仕事だ。
一緒に働く他のメンバーに、どのようなプログラムを書かなければならないか、設計書という形を通じて伝える必要がある。
どうやって設計を、他のメンバーに正しく伝えるか。
これを考えるようになった。
設計書について毎日毎日考えて考えて、そんな生活をしていると、ふと気づいたことがあったんだ。
法律の構成が、設計書の構成として理想的な気がする。ってことを。
法律の構成ってのは、こんな形になっているんだけど、
大原則(憲法)⇒基本ルール(民法、刑法・・)⇒詳細ルール(商法、会社法、刑事訴訟法、民事訴訟法、道路交通法・・)
プログラムの設計書も、同じような形になっているんだ。
企画書⇒仕様書⇒基本設計書⇒詳細設計書
こうやって僕は、法律に興味を持つようになった。
そうしているうちに、会社を辞めて、法律家を目指して法律を学ぶようになった。
法律家になる、という夢は結局かなわなかったのだけれども、その時に得た知識や、法律を読むことに対する心理的な抵抗が無くなったことで、今の不動産賃貸業(大家さん)の仕事に役立っている。
大家さんの仕事というのは、さまざまな契約書や法律的なルールに縛られるんだけど、法律や判例を探したり解釈したりってことを楽しくやれるようになったんだね。
プログラムの話に戻そうか。
ゲームから始まって、プログラミングへ繋がった私の経験は、ブログを書いてお金を稼ぐ、という仕事につながった。
インターネットは、コンピューターの世界だからね。
当然、プログラムの知識があると有利になったんだ。
このブログも、PHPというプログラミング言語によってつくられているんだけど、
ブログのデザインを変更したいとか、ブログのこの位置にこういった広告を載せたいなど、ブログをカスタマイズすることが自分でできるようになったんだね。
そのおかげで、私はブログでお金を稼ぐことができた。
そのお金を使って、不動産を購入して、大家さんの仕事を始めた。
大家さんの仕事では、過去に興味を持った法律の知識が活用できている。
こうやって、時間の無駄だと言われてゲームしてた子供は、その後の経験をすべて繋げて、今の仕事をやっているんだよ。
もちろん、私が小さな子供の頃には、自分が大家さんをやっているなんて想像もしていなかったけど(笑)
こうやって、人生を送る中で得た経験は、その時その時は、何に役立つのかわからないような、小さな点にすぎないんだけど、
その点は、他の点とつながって、線となり、面となり、今の自分の人生に役立てることができるんだよ。
だから、人生に無駄なんかない、今目の前にあること、夢中になれることを、一生懸命にやってたらいいと思うよ。
ここで、僕が感銘を受けた、有名なスピーチを紹介する。
スティーブ・ジョブスっていう、アメリカの会社を立ち上げた人のスピーチだ。
アップルという会社を作って、コンピューターやiPhoneを生み出したり、ピクサーという会社を作って、君たちが大好きなトイストーリーなどのアニメ映画を生み出した人のスピーチだ。
僕の人生経験を振り返ってみても、彼の言っていることは正しいと思う。
確かに、人生に無駄は無いし、点と点は繋がって線になってるからね。
最後の言葉、「Stay hungry. Stay foolish」もいい言葉だね。
目の前のことに夢中に、どん欲に、一生懸命取り組めって意味だ。
人がなんて言おうと関係ない。
夢中になった経験は、自分の中で他の経験とつながって、きっと良い人生を作ってくれる。
僕もそう思う。
だから君たちも、大好きで夢中になれることを、真剣にやってみてほしいと思う。
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